「マカロニえんぴつ」と聞いて、
きっと若者だけが聴くようなチャラい音楽をきっとやっているんだろう。。
そう思ってるあなた。
あなたはそういう偏見を持った残念な大人になってしまってるのかもしれませんね。
僕もかつてはそういった偏見をもった一人でした。
そんな僕も50歳を超えて彼らを知り、魅力にハマってしまい、考えを改めました。
マカロニえんぴつは人の痛みを知る者のために音楽を提供してくれている超貴重なアーティストなんですよね。
マカロニえんぴつをこれまで敬遠していた、あるいはスルーしていた50歳やアラフィフなど中年世代に聴いてもらいたい、、
そんな思いとともに、彼らの魅力についてお伝えしていきたいと思います。
マカロニえんぴつとは?
マカロニえんぴつは神奈川県出身、
メンバーは、はっとり(vo,g)、高野賢也(b,cho)、田辺由明(g,cho)、長谷川大喜(key,cho)の4人からなるロックバンドです。
彼らは全員、洗足学園音楽大学出身で、2012年にはっとりを中心に結成されています。
楽曲「リンジュー・ラヴ」がTBSドラマ「100万回 言えばよかった」の主題歌、
「レモンパイ」が「王様のブランチ」のエンディング曲に採用されたりと注目を集め、
2021年の第63回日本レコード大賞では最優秀新人賞を受賞したほか、
続く2022年の第64回日本レコード大賞では「なんでもないよ、」が優秀作品賞を受賞し、2年連続の受賞と
快進撃を続けている今再注目のロックバンドです。
「ヤングアダルト」の破壊力
彼らの代表曲のひとつである「ヤングアダルト」。
個人的にはこの曲にハマってしまい、毎日一度は聴いています。
曲の内容は、夢を抱きながら、何度も現実に跳ね返されながら、それでも自分にウソをつくことなくひたむきに生きようとする若者の姿を描いています。
「若者」って書いちゃったけど、現実を目の当たりにして「こんなはずじゃなかった」って絶望の淵に立たされているのって、若者の専売特許じゃなくって年齢関係なく、みんな経験することですよね?
ハロー 絶望
そんなはずじゃなかったかい?
でもねそんなもんなのかもしれない
と聴き手の心情に寄り添いつつ、
心の中にくすぶる何かを気付かせてくれる魔力を持っています。
夜を越えるための唄が死なないように
手首からもう涙が流れないように
無駄な話をしよう 飽きるまで呑もう
僕らは美しい
明日もヒトでいれるために愛を探してる
一貫して歌われているのは、
「自分の夢を忘れずに、愛情をもって生きていこうぜ」という前向きな気持ち。
苦闘しつつも、夢を諦めきれない「ヤングアダルト」を応援してくれる最強の歌がこの曲なんです。
この曲に出てくる「世田谷ルーザー」という言葉が非常に印象的ですが、
地方から夢を求めて、一人暮らしで(イメージとして)世田谷に住み、現実に翻弄されつつ
今は負けているけど、最後に自分の夢をつかみ取ろうちしている「ルーザー」にあたたかい眼差しを向けている感じがなんとも心憎い。。
人間、生きていればいろんなことがある。。
でも、辛いこともあれば、心躍ることだって、頑張ってさえいれば、いつかは手に入れることが出来る。
この感覚って年齢問わず、夢を諦めず悪戦苦闘している人なら万国共通、誰にでも当てはまる部分かなと思います。
「たましいの居場所」の共感力
マカロニえんぴつが、単なる若者向けのチャラいバンド出ないことがうかがえるのが、
この「たましいの居場所」という曲。
ちなみにこの曲は日産の電気軽自動車「SAKURA」のCMソングに採用されています。
どんな未来の色だって「さぁ!受け入れて生きなきゃダメ」
なんてそりゃないよなぁ、ヘイブラザー泣いてもいいんだぜ
まだ。まだ まだ まだ
風になるためのうた
こんな出だしで始まるこの曲は
文字通り「風になるためのうた」。
どこに向かって生きていけばよいのか、迷ったときに聴きたくなるそんな曲です。
こちらのミュージックビデオも非常に感動的で、
見ていればなんとなくストーリーは分かると思いますが、
人生って辛いこともあるし、思った通りにはいかないけど、
風のように、自分の心が向かう方向に、進んでいけばいいよってメッセージが込められているような気がします。
クルマのCMソングだけあって、自動車に関するワードがたびたび隠喩的に登場します。
たましいの居場所はレコードの中
あなたと聴いたラヴェル
たましいの居場所はボンネットの上?
思い出泳いで いまさら会いに行く
このCメロ(ブリッジ)部分がなんともジワっと来て、さらなる感動を誘います。
曲を聴き終えると、言い知れぬ爽やかさと感動が後残りする、謎にハマってしまう名曲です。
このミュージックビデオのYouTubeのコメント欄にもこんなコメントが寄せられています。
ガンを告知された時、たまたまCMでこの曲を聴きました。 その瞬間から勇気をもらい、抗がん剤治療中も手術の前も後もこの曲をきいて乗り越えました! それからマカロニえんぴつのファンになりました。
最近嫌な事が多くてしんどいなあって思ってたけれど、たましいの居場所って曲名を目にして、なんだか暖かい気持ちになって嬉しかった。とっても素敵な曲を歌ってくれてありがとう!!!マカロニえんぴつ大好き!!!
「まだ、まだ、まだ」って、人生の後半に入って諦めている50代、まだまだ悪戦苦闘している中年世代にも聴いてほしいんですよね、ぜひ。
この「たましいの居場所」は、聴いているだけで、背中をドーンと押してくれるパワーに満ちた曲。
時代が移り変わっても愛聴できるような、万人にオススメしたい曲です。
まとめ
マカロニえんぴつって、恋愛に関する曲が多いのだけど、結局、切り口が恋愛であっても、人生を生きぬくための強さや優しさに重きが置かれていると思うんですよね。
つまり普遍性。
悲哀に満ちた人生の希望を再発見させてくれる愛情に満ちた激励の歌を数々提供してくれてる彼らを20代、30代だけの音楽にしとくにはもったいない!
その普遍的な音楽とメッセージ性は、酸いも甘いも知る50代にこそ響くのではないでしょうか!
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