みなさん、どうも僕です。
普段僕たち日本人が使っている日本語。
日本語ってほんとにいろんな言葉がありますよね。
日常会話で必要な言葉・語句の数って英語が3,000語程度、スペイン語やイタリア語はさらに少なくって英語の半分の1,500語程度って言われてます。
で、日本語はどうかというと、10,000語ぐらい知ってないと日常会話ができないそうです!
ほんとに日本語って言葉の数がハンパない!
日本語の七不思議でもあると思うんですけど、同じ意味の言葉、同義語ってホントに多いですよね~!
同じ意味なら2つ以上存在する必要ってないように思うんですけど、それぞれ、一見同じ意味の言葉が複数存在するのは伝わり方、ニュアンスが違うから!
ってことで、ほぼ同じ意味の言葉どうしなのにニュアンスの違う言葉を集めてみました!
「力士」と「おすもうさん」
「力士」っていうと、れっきとした職業の名前って感じですよね。
「士」って字が付いてると、弁護士や税理士みたいになんらかの認定を受けた人って気がします。
かたや、「おすもうさん」。
おすもうさんってちょっと丸っこい響きで、どちらかというと子供が使いそうな言葉ですけど、日常的に大人も使いますよね。
むしろ、話し言葉で「力士」って言葉を使うほうが少ないかも知れません。
「おすもうさん」とか「相撲取り」ってのが日常会話では多いですかね。
言葉の成り立ちを分析すると、「おすもうさん」って「相撲」っていう何をやっているかという言葉の名詞に、敬語をあらわす「さん」がくっついた言葉。
昔でいう「兵隊さん」なんてのも同じパターン。
だけど、間違っても「野球さん」とも「サッカーさん」とも言わない。
力士という堅い呼び方よりも、より親しみの意味を込めて「おすもうさん」と呼んでる・・
古き良き国技の担い手として、敬うニュアンスも含まれているようです。
「大阪」と「なにわ」
「なにわ」ってのは漢字で表すと「浪速」とか「浪花」とか書きますけど、いずれも大阪をあらわす言葉。
大阪の繁華街「難波」だって「なにわ」とも読めますし、大阪市一帯を表す言葉として古くから定着してきました。
現代ではどうかというと「なにわ芸人」とか、「なにわの味」なんていう言い方をしたりします。
でも、どうなんでしょうね~ボクは生まれも育ちも関西ですけど、東京人が大阪のことを「なにわ」っていうのはちょっと「う~ん・・」と思っちゃうのが正直なところ。なんか「よそ者」チックなニュアンスを感じるんですよね~。
テレビやなんかで「なにわから来た芸人は・・」なんていう言い方を聞いてると、ちょっと卑下しているのかと思うような時もありますしね。
ま、しかし現代の大阪というと大都会ですから、ちょっと通天閣のイメージや阪神タイガースのイメージを聞き手に印象付けたいときにあえて「なにわ」という言葉を使うことはあるでしょうね。
もっと土着的で、大阪らしさがプンプンするものを表現するときに、ここぞとばかりに「なにわ」と言い換えることは多々あります。
「大阪」と「なにわ」。たしかにちょっと伝わり方のニュアンスは違います!
「バカ」と「アホ」
バカとアホ。
どちらも人をののしる言葉ではありますけど、バカとアホの違いはどちらかと言うとローカルな事情、地域要因が潜んでるといったほうが当たってるでしょう。
ののしる言葉・・とは言っても、どちらも日常会話の中で気心の知れた人間同士で交わされる言葉です。
ただ、そういった気軽使うシチュエーションを前提にした場合、
と言えるでしょう。
ミスをした相手に対して大阪人が発する言葉、
「アホやなぁ~そうするんじゃないよ!」
って感じで、友人や目下の人間に対して発する「アホ」は深刻なものではありません!
大阪人が使う「アホ」は、言い方によっては少し同情めいた意味合いすら込めて使われるケースもあります。
まぁそりゃ、救いようのないニュアンスで使われたらあちらこちらでケンカが起こっているはずですから。
逆にこの「アホ」を同じ使い方で東京の人間に言ってしまうと一触即発の緊急事態を招く可能性は十分あります。
東京で使われる「アホ」は大阪の「アホ」以上に相手をバカにする意味合い、ニュアンスを含んでいるからです。
逆もまたしかり、大阪で「バカ」なんていうと、ちょっと角が立っちゃいますね!
だから、この言葉、地域要因もありますから、馴染みのある地元で、仲のよい相手に使う以外はかなり注意を要すると思っといたほうがいいですね!
言葉を発する場所、タイミング、そしてシチュエーションによって、かなりニュアンスは異なってきます!
「ライブ」と「コンサート」と「リサイタル」
- ライブ
- コンサート
- リサイタル
どれも、音楽を演奏する催しに行くという意味では同じですね。
でも、若い人から「今度リサイタルに行ってくるんだよ」とは聞くことはありません。
違いってなんなんでしょう?!
まず、ちょっと意味合いが不明瞭な「リサイタル」ですが、辞書を引くと「独奏会、独唱会」と出ています。
クラシックや演歌の催しの際に頻繁に使われるリサイタルは、何人かのグループではなく、特定の誰かひとりの演奏を聞きにいくというニュアンスです。
ってことで、どちらかというと音楽のジャンルで分けられているわけではなく、演奏する人数に関係しているわけですが、実際には「演歌リサイタル」なんて具合で特定の音楽ジャンルの演奏会で使われることが多いですね。
辞書に書いてある意味合いであれば、元ビートルズのポール・マッカートニーの単独来日コンサートだって、本来「リサイタル」でいいのでしょうが、それだとちょっとニュアンスが違いますよね。
やっぱり、コンサートと言った方がしっくり来ます。
で、ライブはどうかというと辞書的にいうと「生演奏」ってこと。
「生演奏」は当然のことながら、録音や録画のたぐいではない文字通りの生ってこと。
だから、リサイタルもコンサートも全部ライブと言えばライブ。
現代的にいえば若い人は「コンサート」というよりは「嵐のライブに行ってくるのよ!」って感じで日常的にライブを使ってますね!
ライブはコンサートの意味でも使えるオールマイティーな言葉ってわけです。
それと、どうでもいいですが、ライブでもなくコンサートでもなく、
ギグ(GIG)って呼びたがる人はBOOWYファンと見てまず間違いありません!あしからず!
元大洋ホエールズ「カルロス・ポンセ」と「マリオ」
お次も同義語ですが・・
いやぁ~ホントまぎらわしいですね~!!
かつて横浜大洋ホエールズで活躍した助っ人外国人のカルロス・ポンセと
マリオ!
ポンセと
吉本芸人のデニス植野までぶち込んでしまうと、もうどれがどれかわかりませんね!
でもニュアンスというか、伝わり方は違うもんですね~同義語なのにね。
Wikipediaによれば
カルロス・ポンセ → プエルトリコ出身の元プロ野球選手。
マリオ → 任天堂が開発・発売しているコンピューターゲームに登場する架空の人物。
あっ!この2つは同義語じゃなくて、単に顔が似ているというだけでしたね。
失礼しました!
まとめ
すいません、最後にすっかり遊んでしまいましたが、日本語って同義語がすごく多いのにはやはりニュアンスが変わってくるという要素があるってこと。
言葉のチョイスによって伝わり方もかなり変わってきますから、相手に意図が伝わるように言葉選びも気をつけたいところ。
日本語ってほんと奥が深い!!それが結論です!