わたし、営業の仕事で第二神明道路っていう神戸と明石を結ぶ高速道路を頻繁に利用してるんですけど、もう見飽きたって感じなんですけど、その道路を走ってると子午線の表示が出てくるんですよね。
そうこういうやつ。
ここは東経135度で日本標準時間で、時間でいうとココが日本の真ん中ですよ~ってこと。
でもこの明石の子午線だけじゃなくって「ウチが日本の真ん中や!」って宣言している、アピールしてるとこってイッパイありますよね!
真ん中はひとつなのにヘンな話だと思いませんか??
今日はその日本の「おへそ」、「まんなか」について勝手に考察してみたいと思います!
Contents
兵庫県西脇市が日本の「おへそ」??「日本へそ公園」があるぞ!
日本の「おへそ」はウチだ!そう高らかに、もうそれこそ市をあげて宣言しちゃってる町があります。
それこそがわが兵庫県にある西脇市です!
西脇市のホームページを見ても、もう「ヘソ」、「ヘソ」のオンパレードで「ヘソ押し」がスゴいです!
※西脇市HPより
西脇市のホームページにこうありますね。
「西脇市には、東経135度・北緯35度の交差点があり、ここが【日本列島の中心】に当たることから、【日本のへそ】のまちとしてPRしています」と。
さらには「西脇が真ん中だよ!」という日本列島の図とともに
「わたしたちは日々日本の中心に立つ喜びを感じています」って・・。
西脇市によれば、「へそ」の起源は大正時代。
大正12年に、旧陸軍参謀本部陸地測量部の計測に基づき、交点である加古川河川敷に「交差点標柱」が建立されたのがきっかけだとか。
そんな西脇市にはなんと「日本へそ公園」という見事な名称の公園があり、JRの駅まであります!駅まで作ってしまうとは本気ですやん!
日本へそ公園のモニュメント。子供が遊べるところがいっぱいあって、結構立派な公園です。
西脇市の「へそ」意識、かなり高いです!!これはもう西脇が日本の「おへそ」に認定??
群馬県渋川市の「へそ祭り」を知れ!
※渋川市HPより
イヤイヤ!ウチがほんとの「日本のまんなかや!」と異を唱える町が群馬県にあった!!
それこそが群馬県のほぼ中央に位置する渋川市。
ご覧のとおり町をあげて「へそ祭り」をやるぐらいですから、さぞかし明確な根拠があるのだろうと渋川市のホームページをじっくり読み込んでみましたが、記載があるのが「(合併前の)旧渋川市は北海道から九州を直径とする円の中心に位置するまち」という部分。
なんかボンヤリしてますね(笑)
または、昔、坂上田村麻呂が東征の際に現在の渋川市に立ち寄り、ここが「日本の真ん中である」と定めた「臍石」(へそいし)があることから、ここが「日本のまんなか」と呼ばれるようなったという説も。しかしながら坂上田村麻呂はどうも「北海道と京都の真ん中がココ」と言っていたらしく、この根拠もう~ん・・と言わざるをえない。
渋川市の「おへそ」、どうなんでしょう・・。ま、へそ祭り、盛り上がってるからいいか(笑)
岐阜県群上市に「日本まん真ん中センター」があった!!
い~や、ウチが「日本のへそ、真ん中だがや!!」とストップを掛ける町がまたひとつ。
岐阜県の中央に位置する群上市だ。
なんでも、1995年の国勢調査で、日本の人口重心が旧・美並村(現在の群上市)にあったことが明らかになっており、それを記念して建設されたのがこの巨大な施設、「日本まん真ん中センター」というわけ。
総工費約22億円・・。
相当なお金掛けてますね。さぞかし多くの方が訪問されているのでしょう。コチラのブログに訪問レポートが掲載されていますのでご興味の方はのぞいてみてください。
スイマセンが、わたし、群上市って町、知りませんでしたm(_ _)m
「まんなか」かどうかはう~ん・・・考えさせてください!(笑)
「中部国際空港」名古屋が「中部」にこだわる理由
東京国際空港(成田空港)、関西国際空港に続き、国際空港として華々しく開港した「中部国際空港」。
愛知県、名古屋エリアがいわゆる「中部地方」にあるからそう名付けられたのですが、この中部地方という区分、呼び方って「東海地方とどう違うの??」って素朴に思うし、高校野球の予選の区分にしても一切出てきません。呼ぶとすれば「東海地方」です。
では、なぜ愛知県、名古屋があえて「中部地方」という名称にこだわるか??
それは日本の真ん中であることをアピールしたいから!!
それしかありません。
じゃ、日本の真ん中って言えるかどうかですけど、【「中部地方」という用語をめぐって】というブログ記事に書かれていますが、
「中部地方」は、本州から他の4地方を除いた残りに過ぎない
という見方もあるぐらいで中部地方の及ぶ範囲、エリアの明確な定義がそもそも難しい。
乱暴な言い方でいくと、「東京と大阪の間にあるから中部」ってぐらいの「相対的」な価値しか見い出せない「中部」にあくまで固執するのは、「まんなかはウチだからね!」っていう強いアピールだとも受け取れます。
もうどこもかしこも、あの手この手を使って「真ん中自慢」がハンパないです!
もうめんどくさいから「うどんのダシの濃さ」で決めるのはどう??
日本の「おへそ」、「まんなか」ってどういう根拠があるんでしたっけ?
経度・緯度、地理的要因、古くからの言い伝え・・各陣営の言い分って自分なりの尺度で「まんなか」を決めてるんだから、私も独断と偏見で決めてもいいでしょ??
だったら、「うどんの濃さが変わる地点」で決めてもいいんじゃないでしょうか。
うどんのダシって関東は鰹で取った濃い目のダシ、関西は昆布で取った薄めのダシ。
以前のテレビ番組の企画でJR東海道本線をつたって大阪から東京方面に向かってうどんダシの濃さを調べて、ダシが濃くなるポイントを探していましたが、結果は岐阜県の関ヶ原あたりという結果に。
関ヶ原といえば、「天下分け目の戦い」が行われた因縁の場所。あちらこちらで「まんなか」騒動が勃発して収拾しない場合は、うどんの濃さが切り替わる関ヶ原をこのブログとしてはオススメします!(別にいいよね?)
まとめ
日本の「おへそ」、「まんなか」論争って、それを売りにしてアピールできるわけだから、観光収入増加に繋がる経済的な理由や、行政主導による「まちおこし」的な側面もあって、それを推進する理由、根拠はさまざま。
世界的に「極東」と位置付けられているこの日本で「ウチがまんなかや~!!」って宣言してるところがいっぱいあるってなにか面白い!
ぜひご参考になさってください!
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