みなさん、どうも僕です。
みなさんは「妙齢な女性」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
妙齢・・・
歳を表現する形容詞的な言葉であることは容易に推測ができそうですが、なにかぽわ~んとしててわかりづらいですよね。
いやいや、ほんとはね
もっとわかりやすい、ストレートな言葉を使ったらいいのに!
なんでこんな曖昧な言葉を使うの!
って思いますけどね!
そのあたり、ずーっと気になってたので、今日は「妙齢な女性」っていったい何だ?何歳のこと?ってことに迫りたいと思います。
Contents
「妙齢の女性」とは本来若い女性を指す言葉
テレビなんかでたまに出てくる「妙齢の・・」という表現。
この妙齢って言葉は必ず女性を表わす形容詞として使われています。
ですが、「妙齢」って言われて何歳ぐらいの女性を指すのかわかりますか??
わかんないですよね~。
じゃ、辞書で調べてみましょう!
そうするとこんな記述がありますね。
《「妙」は若い意》若い年ごろ。特に、女性の若い年ごろ。妙年。「―の婦人」
出典:goo国語辞書
な~るほど、妙齢って「若い女性」を表わす言葉だったんですね~!!
う~ん・・でも、なにか日頃使われてる用法でいうと私が感じてる「妙齢」とはちょっとギャップが・・。
日頃使われてる「妙齢な女性」はオバサンのこと??
本来の「妙齢」の意味はわかったんですが、テレビやラジオで耳にする妙齢ってなにか違うような気がするんですよねぇ。
それがさきほどわたしが「ギャップ」と言った所以(ゆえん)です。
わたしが日頃接している「妙齢」・・まぁ妙齢って使う場合、「妙齢な女性」っていう感じで必ず「妙齢」のあとには「女性」が来るんですが、
たいてい
ズバリと年齢を言い表すことが難しい
というか・・一言で言うと
微妙な年齢の女性
ってイメージがあるんですよね。
つまりなんて言うんでしょう・・もっと分かりやすく言うと
「オバサン」
ってイメージなんですよね。
でもそうなると本来の意味の妙齢とはちょっとかけ離れてますよね!
本来は若い女性を表現する言葉・・
なんでこんな差が出るんでしょうか??
「妙」の意味、捉え方でニュアンスが変わる?!
わたしは「齢」の前についている「妙」って字が意味合いのニュアンスを大きく左右していると思ってます。
じゃ、この「妙」っていう字、そもそもどういう意味かって言うと
1 言うに言われぬほど美しい。
2 奥深く味がある。きわめて巧みである。
3 うら若い。
4 変わっている。不思議だ。
出典:goo国語辞書
「妙齢の女性」を本来の意味で捉えると、上の「妙」の意味の3番のほう、つまり
うら若い年齢の女性
ってことになりますね。
ですが、妙には辞書でいう4番の意味、「変わっている」という意味もありますから、「妙な話」とか言いますよね。
つまり
妙=STRANGE な年齢の女性
つまりは
微妙な年の女性 → おばさん!!
ってことになってるんじゃないかなぁと思います。
本来の意味合いとは全く変わってます!
「妙」って漢字が複数の意味合い、ダブルミーニングなため、こういう使い方が実際には世間で広まってしまっているのでは、と思いますけどね!
何歳から「おばさん」「オバチャン」??探偵ナイトスクープが出した答えとは?!
「妙齢な女性」がおばさんを表わす表現だとしたら
じゃあ「おばさん」とか「オバチャン」って何歳からなの??
そこ、気になりますよね!
でもね・・
こんなこと女性に向かってストレートに聞いたら
そういえば、昔、朝日放送「探偵ナイトスクープ」で「おねえちゃんとおばちゃんの境界線」っていう回があったのを思い出しました!
どんな内容だったかって言うと
20歳から60歳の女性を1歳刻みでズラーッと並んでもらって、「判定役」の子供に目の前の女性が
「おねえちゃん」か「おばちゃん」か
の判定をしてもらうという企画でした。
20歳の女性からはじまって60歳まで順番に子供に顔を見てもらうわけですね!
20歳の女性から順番に子供に見てもらうんですが、当然20歳からはじまる序盤は
「おねえちゃん!!」
って判定役の子供が元気よく言ってたんですが、
27歳の女性の前に来た時
って判定したので、「おばちゃん」と判定された女性が「このガキーっ!!」って、その子供を追いかけまわすという珍騒動を繰り広げていました。
これはあくまで、この番組に出ていた子供の主観ですが、この子供にとっての、あくまで見た目での境界線は27歳にあったんですね~。
同じ年齢の女性でも若々しい女性もいれば、ちょっと年上に見える女性もいますからね、コレばかりは一概には言えません。
そうなると、何歳から妙齢とか、何歳からおばさんとか明確な定義は無いってことになりますね。
結局、妙齢という言葉の本来の意味から離れてしまってる以上、世間の人々が言う妙齢を表す年齢ってのはあくまで主観でしかなく、人それぞれ違うというのが答えかと思います。
晩婚化、平均初婚年齢の上昇、婚姻率の低下がもたらす妙齢の「流動化」
今まで見てもらったように、本来の意味での妙齢の女性ってのは
うら若き女性、あるいは結婚前の女性
を言い表していました。
実際古い書籍を紐解いてみると、19歳、20歳ぐらいの女性のことを妙齢と言ってますし。
ただ、今ってどうですか?
今の世の中、30歳で独身って全然普通!ゴロゴロいますよ!
特に東京や大阪なんていう大都市ならその傾向が顕著です。
結婚適齢期の女性を「お年頃」と言うなら、「妙齢」と言っても当てはまるはず・・。
だとしたら、この「妙齢の女性」の概念も社会環境の変化に伴って変遷するのはもはや必然ってことです。
データで見てもね、
女性の平均初婚年齢が1994年には26.2歳だったのが、
26年後の2020年には29.4歳に結構上がっちゃってます!!
参考:https://laurier.excite.co.jp/i/KOIMEMO_0000016747s1
そりゃ昔はね、「十五でねえやは嫁に行き・・」なんて歌もあったぐらいですから隔世の感はありますよね。
しかも、最近では婚姻率が低下、生涯独身を通す女性も年々増えており、
イジりづらい「永遠のお年頃」!
の方がめちゃくちゃ多くなってます!
昔は40歳過ぎたあたりの女性を呼ぶ時に
「奥さん!」
と呼べば良かったんですが、今は40歳過ぎてようが「奥さん」である保証なんてまったくないんです!
それなりの年齢の女性を「奥さん」と呼べない、そういう独身女性が満載の世の中なんです!
じゃあ、妙齢ってどういう時使うんだよ?!って言われたら・・
明らかに若い女性なら「女の子」でいいわけだし、消去法で・・
それなりに年齢がいってそうだけど何歳だかわからない女性に使っちゃっていいんじゃね??
そう言わざるを得ません。
時代の経過とともに、言葉の意味も変わっていく。。
そのことが「妙齢」という言葉の捉え方に凝縮されているとも言えるでしょう。
まとめ
もはや既成概念が通用しなくなった今日。
社会や生活スタイルの移ろいとともに形容する言葉の意味も変わっていくのは必然かもしれません。
「妙齢」・・あらためて振り返ると、「ボンヤリ」していながら、断定を好まない日本人にはもってこいの言葉かもしれませんね!