みなさん、どうも僕です。
最近やたらとバンドの再結成って多いなぁって感じてるんですが、わたしの気のせいでしょうか。
今年に入り、あのイエローモンキーまでもが再結成してファンを歓喜させています。
しかし、再結成の前には必ず「解散」があります。
解散した経緯、それは人それぞれってところでしょうが、何らかのわだかまりがあって解散したところもあるでしょうし、活動に陰りが見えてきて「潮時だな・・」と思って解散したところもあるでしょう。
バンドなどグループだったら、人間関係がうまくいかなくなって・・ってところも多いでしょうねぇ。
そういった色々一筋縄ではいかない理由があって一度解散したわけですから再結成して「もう一花咲かせる」ってのはなかなか難しいですね。
今日はバンドの再結成について、プリンセス プリンセスの再結成事例も交えて、しっかり考察していきたいと思います。
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プリンセス プリンセスには需要があった!
プリンセス プリンセスといえば、ご存知、日本で最も成功したガールズロックバンドですね。
「ダイヤモンドだねぇ~」ってカラオケボックス(古っ!)で歌っていた40代の方も多いのではないでしょうか。
このプリンセス プリンセスは1983年にバンド名「赤坂小町」として活動をスタート、1996年にメンバー間の方向性の違いなどから解散に至りました。
その後、長い歳月を経て、東日本大震災が起き、何か自分たちに出来ないかという思いで、バンドは再結集し、2011年に「再結成」に至ります。
たしかに東日本大震災という「国難」に際し、何らかのアクションを起こそうと思ったミュージシャンは多いはずですが、数々の再結成の中でもプリンセス プリンセスが成功できた理由、条件があると言えます。
人間関係が悪いわけではなかった
東日本大震災が起こった際にメンバー間で無事を確認するメールを送り合っていたことが後のインタビューで語られており、それがキッカケで再結成に結びつくこととなったわけです。
人間関係が最悪の状態であれば、たとえ未曾有の災害が起こったとしても、連絡を取り合うどころか、連絡先しか知らない、なんてこともありえるわけだから、方向性の違いで一旦解散したとはいえ、人間関係まで悪かったわけじゃないってのが大前提にあります。
過去の栄光、名曲の数々が「資産」になっていた
「Diamonds」や「世界で一番熱い夏」など多くのヒット曲を持つプリプリ。
これら名曲の数々は単に「売れた」だけでなく、「流行り」や時流に乗っただけの音楽でもなく、普遍的で色褪せないメロディの良さがあったのが事実。
年齢層からいってリアルタイムで知り得るはずもない世代での認知度も高く、「お母さんがプリプリが好きだから」という感じで親子でコンサート会場を訪れるケースも多かったようです。
16年のブランクを経て再結成しても過去の栄光や名曲がしっかりと「資産」として残っていたからこそ成功できた再結成だと言えるでしょう。
メンバーが「アラフィフ」でまだ元気な時期に再結成
再結成することって相当、体力的にも精神的にパワーが要ると思うんですよね。
解散を経て、メンバーそれぞれが生活の基盤を作っていることもあるし、再結成によりそれが大きく狂う可能性だってあると思います。
しかしながら、体力面で言えば、まだまだ頑張れる年代。子供が居るメンバーも少し手が離せる年代に入ってきたり、タイミング的に活動が可能な時期だったということも大きいと言えるでしょう。
当時のファンが「現役」であること
プリンセス・プリンセスの当時のファン層は年代で言えば、40代ぐらいの人が多いんじゃないでしょうか。
これらの世代の人って、音楽に対して「現役」であり、興味を失せることなく聴き続けている世代だと言えます。
また、若い頃に比べ、少し経済的にも余裕が出だす頃であり、CDを買ったりコンサートに行ったりするにもお金の心配がそれほど無い世代で、そういった面で「現役」の音楽ファンがメインターゲットになったということが大きいといえると思います。
再結成が「無い」バンド
解散しちゃったけど、再結成して欲しいなぁってみんなが切望しているバンドって多いですよね。
世間的には「再結成しちゃえばいいんじゃないの??」的な空気が流れているのに、一切再結成の気配すら感じれないという・・。さっきのプリプリと逆パターン。
これは一体どういうことなんでしょうか。
BOOWYの再結成は「無い」!
群馬県高崎市で1981年結成、1987年解散という短い年月ながら、日本の音楽界に大きな衝撃を与えたロックバンド「BOOWY」。
今でもカラオケで「マリオネット」なんかを熱唱しているおとうさんを見ますが、音楽界に大きな爪痕を残しておきながら、再結成の気配すら感じさせることなく、先日主力メンバーだった氷室京介がライブ活動からの引退をしました。
再結成について何度もそのウワサが取り沙汰されたものの結局実現しなかった背景には、BOOWY活動初期に布袋寅泰が付き合っていた女性を氷室京介が奪っただとか、BOOWYのマネージャーをしていた人物が独立後に氷室京介のマネージャーをする話のはずが布袋寅泰に付いただとか・・色々と根深い理由があるようで・・。
要は人間関係がズブズブだと「再結成はねーよ!!」ってことですかね・・。
イギリスのロックバンド「oasis」も無い!
全世界でCDセールス7,000枚以上を誇り、怪物的な人気を誇ったoasis(オアシス)。
わたしも2002年に代々木競技場第一体育館でライブを観ましたが、今でも大好きなバンドです。
1991年に活動を開始したバンドは2009年にボーカルのリアム・ギャラガーが脱退すると同時に解散を表明。
リアム・ギャラガーのお兄ちゃん、ノエル・ギャラガーを除くメンバーでビーディ・アイを結成するも鳴かず飛ばずで解散、その後ノエル・ギャラガーは音楽界から足を洗うことを表明。
oasisとして活動当時から、実の兄弟でありながらノエルとリアムの反りが合わず、大喧嘩を繰り返していて、「兄弟の仲の悪さ」が最大の解散の要因とされてます。
お兄ちゃんのノエル・ギャラガーは現在、ソロで頑張っていますが、インタビューの度にうんざりするぐらい「再結成しないんですか?」って聞かれてる模様。
ま、oasisは再結成するに値するバンドですし、当然といえば当然ですがね。
で、当のノエル・ギャラガーの再結成についての質問についての回答は
「(元ビートルズの)ポール・マッカトニーが曲を書いてくれるんなら再結成考えてもいいかも」
とか
「1回のギグで2,000万ポンド【約32億円】出すなら再結成するかも」
などと語ってる様子・・。
こりゃ、再結成ねーな!!(笑)
まとめ
過去に一度ピークを経験したバンドが再結成して成功させるというのは結構至難の業です。
そもそも解散した理由がクリアされていることが最低条件ですし、歳月を経ていることで「パワーダウン」してるって思われる危険性もあります。
「また見られると思わなかった!」という飢餓感を煽るだけでは再結成の成功は難しく、様々な条件が揃ってはじめて再結成が成功に繋がるものと思われます。
一方で、見たくても再結成が実現されないバンドも・・コレはコレでツライですねぇ・・。
そう考えればファン心理としては再結成してくれるだけで有り難い!これがホントのところかもしれません。
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