AKB48は用意周到なマーケティングの賜物だから、もうディスるなよ!

AKB48

みなさん、どうも僕です。

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先日、フジテレビでやっていた「27時間テレビ」を見ていたら、AKB48が出てきて歌を歌い始めたんです。

そうしたら、洗濯物を畳んでいたうちのヨメが横目でそれを見ながら

「ようこんなヘッタクソな歌、歌うわ!」

って相当な勢いでディスったんです。

 

わたし、すかさず思いました。

「ヨメよ!ホンマのこと言うたらアカンやろ!」って。

 

だって、AKB48ってスゴい人気があるんだからね!

 

・・待てよ、でもなんでAKB48ってこんなに人気あるんだろ?歌、メッチャヘタなのに(もうええちゅうねんw)

歌のクオリティーも、顔だって中途半端なのに、これだけ売れるAKB48って何なの??

そのあたりを今日は考察してみたいと思います。

AKB48のマーケティング戦略はペルソナの明確化が原点だ!

ペルソナ設定の秀逸さ

商売を行うためのマーケティング戦略の中で、売り込む対象となる象徴的な顧客像、つまり「ペルソナ」を明確に設定することは非常に重要だと言われています。

実はAKB48のマーケティングはこのペルソナの絞り込みが非常に徹底されている点は意外と知られていません。

 

AKB48としてやっている商売を見ていると最近は一般大衆化が進んでいるとはいえ、原点にはあるのはターゲティングを徹底的に絞り込んで、「このアイドルは僕のもの!」と思わせる戦略であり、そのためのペルソナ設定が巧みに行われているという点が見逃せないポイントです。

 

AKBファンが米倉涼子を好きじゃない理由

じゃあ、AKB48が好きになりそうな男性とはどんな男性だろうかと考えてみます。

例えば、美人と呼び声の高い、米倉涼子北川景子が好きな男性がAKB48に入れ込むでしょうか?

答えはNOです!

 

AKB48に入れ込む男性のペルソナというのは

 

完全無敵でスキの無い超美人に夢中になる度胸すらない「ちょっと気弱」で、「女性が可憐であるという幻想」が捨てきれず、恋愛体験の乏しい、すこ~しイケてなさげな男性

 

こういったところではないでしょうか。

 

こういったマーケティング戦略に基づいてメンバー選定も行われていますので、AKB48にはご一部を除いて絶世の美女はいないし、見た目で気の強そうな女性もおらず(ホントは気の強い女性ばかりw)、オタク君を包み込むごく庶民的で「すれていない」女の子が集められているわけです。

 

東京なら秋葉原、大阪なら日本橋あたりをうろついている男性が好きそうな女性のイメージを最大公約数で集めた!って言ったほうがわかりやすいかも!

 

ペルソナ明確化による「迷いのない戦略展開」

これらターゲット層、つまり「売り込む対象」を明確に設定することで、ペルソナの需要、期待に明確に応じる戦略が策定された結果、

 

惜しげも無くコケティッシュに振るまう

媚を売るがごとく品を作る

黒髪ロングストレートでミニスカートの女性

・・などといったようなわかりやすいイメージの可愛らしい女性像(ペルソナが求める理想形)を全面的に押し出す

 

こういったしたたかな戦略が実行され、独身のオタク寄りな男性を中心に爆発的な支持を受けることとなったわけです。

 

AKB48は「音楽アーティスト」でなくていい理由

AKB48は歌は上手くなくていい?!

ウチのヨメが「いけしゃあしゃあ」とよくのたまっているのが「よくもまぁこんな下手くそな歌を歌っているわねぇ」ってこと。こういった声はヨメだけの話じゃなく、よく聞く話ですね。

 

じゃあ、聞きますが、AKB48が歌が上手くないといけない理由ってありますか?

 

私は無いと思います!

 

なぜならば、味にこだわる美食家がわざわざ「マクドナルド」に食事に行かないのと同様に、本質的な意味での音楽性を求める人はAKB48にそれを求めるわけがない、からです。

 

 

大事なのはAKB48がパフォーマンスしているという事実

先ほどわたしが提示したAKB48のペルソナを想像してみてください。

AKB48の自分の好きなメンバーがまず居て、そのお気に入りの女の子がただ座ってお喋りするだけに留まらず、ダンスをしながら歌を歌ってくれたら、どんなにテンションが上がるだろうか!って話です。

 

これは例えると自分の子供がピアノの発表会に参加している親御さんのイメージだと思ってもらえばいいです。

一番重要なのは「最愛の自分の子供がピアノを弾いている」という事実なのであって、その腕前は二の次三の次なのと同じです。

 

AKB48はMay Jのようにビブラートを効かせまくって、感情豊かに歌いあげられても、それはそれで引くだけです。

メロディをなぞる、それで十分です。踊って、歌えば、それでOK!でしょ?

 

AKB総選挙はオタクに「権限を与える」

速報から総選挙に参加することによる「繋がり」、「一体感」

AKB総選挙って非常に人気がありますよね。議員の選挙じゃあるまいし、総選挙速報なんてものまでやる手の込みよう。フジテレビ系列が今年で5年連続でAKB総選挙をテレビ中継するなど、なんであんなに人気があるのかなと思いますね。

AKB総選挙の狙いのひとつは、ファンとメンバーとの一体化ってのがあるでしょうね。

総選挙速報から選挙結果発表に至るまでドキドキ感を煽るとともに、その過程にしっかりと「関与」しているという実感、これがひとつの「繋がり」、「一体感」を醸成しているとも言えます。

 

「イケてない」男性のテンションを上げるには??

わたしは先の項目、AKB48におけるペルソナ設定のところでも話しましたが、AKB48のペルソナは世間一般的に正真正銘の美人を好きになれない「イケてないオタク寄りの男性」だと考えています。

 

そこから考えると、この「オタク寄りの男性」は女性をリードすることも出来ず、あるいはもっと言えば、弱気なばかりに社会の中でちょっと居心地の悪そうな男性ではないかと考えています。あくまでこれはペルソナ(架空の対象)ですよ。

 

とした場合に、社会に対して何の影響力も及ぼすことの出来なかった自分が、自らの一票を持って自分の好きなメンバーを少しでも上の順位に押し上げるとしたら、これはペルソナにとっては非常に意気の上がることではないかと思います。

 

社会で無力と感じている人にメンバーの順位を決める「権限を与える」、これはかなり訴求効果の高いことをイベントとしてやっていると言えるのではないでしょうか。

 

まとめ

AKB48というのは「国民的アイドル」と言われていますが、これは間違っていると思います。

なぜなら、国民的アイドルと呼ばれるからには、国民の趣味、あるいは求めるものの最大公約数をしっかり取らなければならないからです。

しかしながら、逆を言えば、AKB48というのは、彼女たちを求める顧客層にとってはかなり琴線に触れる売り方をしており、その前提となるターゲット層の絞り込み、およびペルソナ設定が非常に巧みに行われているのもまた事実です。

ターゲット層の絞り込み、ペルソナ設定、そしてそれらを土台とした訴求効果の高い戦略がAKB48を成功に導いたとも言えるわけで、マーケティングの視点で見るとAKBってまんざらバカに出来ない!って、そう思いませんか!

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