みなさん、どうも僕です。
コロナウイルスの感染防止に必要なアルコール消毒液をいろいろ探してますが、なかなか手に入りませんよね~。
先日、アルコール消毒液以上の消毒・除菌効果があると言われる次亜塩素酸水を分けてもらったのをきっかけに次亜塩素酸水についてネットで色々調べてみたのですが、
次亜塩素酸水がいろいろ誤解されてるかも!
ってことに気づいたので、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い、そしてそれぞれのメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。
Contents
Amazonで「次亜塩素酸水生成器」をうたった「次亜塩素酸ナトリウム生成器」が売られている!
次亜塩素酸水とは水と塩を電気分解して作られるものなのですが、その消毒効果の高さから、入手困難となっているアルコール消毒液の代用として最近注目されているんですね。
次亜塩素酸水って先ほどお伝えしたように
水+塩+電気=次亜塩素酸水
というシロモノなので、構造というか製造過程自体はわりとシンプルなものなんですよね。
YouTubeなんかでも「次亜塩素酸水の作り方」なんて動画が数多く上がっていますしね。
Amazonを見てみると、手軽に自分で次亜塩素酸水が作れる機械が多く販売されています。
Amazonのサイトで「次亜塩素酸水生成器」で検索してみるとかなり多くの製品がヒットすると思います。
僕も実際「次亜塩素酸水生成器」を購入しようと思って、商品の説明文をじっくりと見ていたんですけど、商品名には「次亜塩素酸水生成器」と書いてるにもかかわらず、実は・・・
「次亜塩素酸ナトリウム水」を作る商品ばっかりだったんです!!
これ、超まぎらわしくないですか??
いや、だって、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム(水)は全く別物だから!!
分かりにくい次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム(電解次亜水)の違い
名前自体が良く似ているしまぎらわしいので、僕みたいな素人(まあみんな同じか)はなかなか判別がつきません。
僕もあやうく次亜塩素酸水生成器を買うつもりが次亜塩素酸ナトリウム水を作る機械を買うところだったんですよね。
Amazonに「次亜塩素酸水生成器」として売られている(あるいは商品名に次亜塩素酸水の表記のある)商品のレビューにも
こういった消費者、購入者を惑わせる商品名表記に不満を示す口コミが散見されています。
結局、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いがあまり認知されていないからこそ、こういった混同や思い違いが発生するんですよね。
↓ちなみにネットでいろいろ調べて限りでは、正真正銘の次亜塩素酸水生成器は下のZIA POCKETぐらいのようです。
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次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム(電解次亜水)の成分の違い
一般人には違いが分かりづらい次亜塩素酸ナトリウム(電解次亜水)の生成器を紛らわしい表記で売ってしまうショッピングサイトも問題アリですが、今後のためには正しい知識をもっておきましょう。
まず、成分の違い。
次亜塩素酸水は酸性であるのに対し、次亜塩素酸ナトリウム(水)および電解次亜水はアルカリ性という大きな違いがあります。
次亜塩素酸水は厚生労働省から食品添加物として認められており、人体への影響が少ないため安全性が高いという大きなメリットがあります。
参考:食品添加物指定酸性電解水(「次亜塩素酸水」) – 厚生労働省
だからこそ手指消毒の際など皮膚に吹き付けても安心というワケです。(適切な濃度調整は必要です)
一方、次亜塩素酸ナトリウム(電解次亜水)はどんなものかピンと来ないかもしれませんが、分かりやすく言えば「ハイター」など塩素系漂白剤や、カビ取り剤に使用されているモノなんです。
ってことは、人体には有害な影響が出そうってのはすぐにわかりますよね。
ハイターなどの容器にも「まぜるな危険!」とか書いてありますが、文字通り危険ですし、皮膚に触れると大変なので手指消毒には向いていません!
濃度を注意深く調節した上で人体以外の物の殺菌や除菌を行う場合は向いていると言えるでしょう。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム(電解次亜水)の殺菌・除菌能力の違い
次に、現在感染が拡大しているコロナウイルスの予防上気になる殺菌・除菌効果の違いについて見ていきましょう。
一般的に、次亜塩素酸ナトリウムよりも次亜塩素酸のほうが殺菌および除菌能力が格段に高いと言われています。
厚生労働省がサイトで掲載している「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料」にも次のような記載があります。
次亜塩素酸(HOCl)の殺菌力は次亜塩素酸イオン(OCl-)より約 80 倍高いといわれている。
したがって、次亜塩素酸水は、次亜塩素酸の存在比率が高いため、次亜塩素酸ナトリウムよりも高い殺菌活性を示す。
次亜塩素酸水は人体への影響が少なく安全性が高いにもかかわらず、殺菌・除菌効果が高いと言うのはスゴイですよね。
高い殺菌・除菌能力が認められ、低コストで作ることが可能なことから、コロナウイルス感染予防で入手困難となっているアルコール消毒液の代替手段として、各地方自治体や民間施設で無料配布が行われています。
除菌作用のある次亜塩素酸水を無料配布
配布日時:4月9日(木)・11日(土)・18日(土)・25日(土)午前10時~午後3時
場所:人権文化センター、市内各公民館 ※加古川公民館を除く
持ち物:500mL以下のペットボトル
問合先:危機管理課(平日:079-427-9196、土曜:079-427-7929)https://t.co/74sgsJq9CR pic.twitter.com/pxlPtQVlDO— 加古川市 (@City_Kakogawa) April 6, 2020
コロナウイルス対策の味方・次亜塩素酸水のデメリットは保存方法&保存期間!
次亜塩素酸水のほうが殺菌能力の高いメリットがあることをお伝えしましたが、次亜塩素酸水にもデメリットがあります。
水と塩を電気分解して作られた次亜塩素酸水は、人体に有害な影響を与えない安全な液体である一方、紫外線や有機物に触れるとすぐに水に戻ってしまう使いづらさがあるのです。
そのため、次亜塩素酸水を入れる容器は紫外線を防ぐために遮光性のあるものである必要がありますが、その成分がゆえ、時間経過とともに濃度の低下を招くため長期保存ができない点がデメリットと言えます。
保存が難しいからこそ、新鮮でそのまま使える次亜塩素酸水を定期的に送ってくれるサービスを利用するのもアリです!
まとめ
アルコール消毒液の代わりに使える次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは名前はよく似ていますが、使える用途や特徴が異なるのが分かってもらえたと思います。
いずれにしてもウイルスに打ち勝つには正しい知識と情報を持っておく必要がありますので、ぜひご参考になさってください。