「感動ポルノ」は要らん!NHK「バリバラ」に学ぶ、障害者との正しい向き合い方とは?

感動ポルノ

みなさん、どうも僕です。

オレ2

いやぁ~、お涙頂戴、感動を誘いまくりの24時間テレビの裏でやってたNHK・Eテレ「バリバラ」が最高にオモロかったので、ブログに書いちゃいましたよ!

うん、まさに「オモロー!!」って感じでね。

 

このバリバラって番組で今日やってた「検証!<障害者×感動>の方程式」の回、見られた方はわかるでしょうが、

テレビって必要以上に障害者を美化しすぎ、感動のためのネタにしか使ってねーじゃん!!

ってところを洗いざらい突っ込んで特集していて、「ほんまにそうやんな!!」って感じで、わたし的にも腹落ちしたし、痛快な思いさえ味わったので、今日はその話題について語りましょう!

NHK・Eテレ「バリバラ」という番組

バリバラ画像は番組公式HPより

このNHKのバリバラという番組は2012年にスタート、毎週日曜19時に放送されています。

障害者のための情報番組であり、「障害者のそういうネタやる??」って感じのちょっとタブー視されてることにも果敢にチャンレジしたり、トークで盛り上がったりして、真の障害者の姿を浮き彫りにしている、ちょっと異色な番組です。

 

コメンテーターとして出ている障害者相談支援専門員の玉木幸則さんの障害者視点での歯に衣着せぬ本音トークも個人的にはめっちゃお気に入りで、バラエティとしても十分面白い番組です。

 

今日は、「検証!<障害者×感動>の方程式」のタイトルで、普段は録画で行われているのに、わざわざ24時間テレビの裏番組として「生放送」でぶつけてくるのがスゴイなぁと思いましたよ!

だって、「障害者の感動を煽る番組ってどうよ!」って内容だしね。

なかなかやりよるわ!NHK大阪放送局。

 

障害者は「感動ポルノ」として健常者に消費される?!

障害者であるステラ・ヤング氏が語る「感動ポルノ」とは??


このバリバラの番組で問題提議の題材として出されていたのが、車椅子で生活するコメディアン兼ジャーナリストのステラ・ヤング女史(2014年に32歳で逝去)が行った講演の中で出てきた「感動ポルノ」という言葉。

 

手がない女の子が口にペンをくわえて絵を描く姿

カーボンファイバーの義肢で走る子供

こうした姿を見たとき、みなさんは

「自分の人生は最悪だけど、下には下がいる 彼らよりはマシ」と思うでしょう

わたし達はこれを「感動ポルノ」と名づけました

 

「感動ポルノ」・・なかなか衝撃的な言葉です。しかし言い得て妙・・。

つまり障害者が健常者に勇気や感動を与えるだけの道具になっている、ということです。

 

障害者が描かれた「感動ドラマ」が実は健常者が「消費」するだけのために存在しているという矛盾・・なんとも身につまされる事実ですね。

 

無意識に持ってしまう、障害者を「見下げる」感覚

file9901295912283

日本テレビの24時間テレビを見ていても

逆境に負けず、けなげに頑張る障害者・・

って感じで、

「いかにも感動させよう、泣かせよう」

って感じにこれでもかと言わんばかりの演出がされてたりしますが、

 

これってなんか違うんじゃねーの!!

 

ってことですよねぇ。

 

われわれも24時間テレビとかで障害者の頑張る姿を映した映像を「ふむ、ふむ」って感じで見てますが、

無意識に

「あぁ、こんな体が不自由でも頑張ってるんやなぁ、五体満足の俺、頑張らなアカンなぁ・・」

って思ったりするけど・・・

 

 

これ、障害者を無意識に「ダシ」に使ってるだけで、ただ単に自分が頑張るために「消費」してるだけですね!

あくまで自分視点だし。

 

「いやいや、障害者の人を差別してないよ!」って言うかもしれないけど、

これって無意識に「見下げてる」感覚、ありますよね!

 

いや、ありますよ!!このわたしだって意識はしてないけど、感動ドラマ見て「あぁ、俺頑張ろうっと!」思ってたフシあるし。

「無意識」こそ実は怖かったりします。

 

障害者とは「感動を語る人」??

photo-1461691856507-0d746661713f

この「感動ポルノ」の話を語ったステラ・ヤング氏がかつて教壇に立っていたとき、普通に授業をしていて、ある生徒が急に立ち上がって言われたそうです。

「いつから<講演>を始めるんですか??」、と。

 

つまり車椅子に乗っている人が登壇したら「なにか感動的な話をするもんだ」という思い込みがあるというわけです。

24時間テレビを見ているわれわれも無意識に「感動をもらおう」って感覚で見ているところもあると思います。

ま、それも悪くはないけど、障害者の映像って「感動」一辺倒じゃないですか??

障害者だってわれわれと同じように人間臭かったりするはずなのに、そこは映そうとしない・・なんとも不自然ですねぇ・・。

 

障害者はヒーローでもなく、不幸な受難者でもない!!

photo-1444210971048-6130cf0c46cf

この番組で、「障害者の感動的な番組をどう思う?」っていうアンケートを取ったところ、健常者が約半分が「好き」と答えたのに対し、障害者はなんと9割が「嫌い」と答えたというデータが紹介されていました!

 

すごい感覚の差!

 

このことをわたしなりに分析すると、障害者が意図するものとはかけ離れた障害者の美化、あたかも障害者がすごいヒーローか不幸な受難者のように必要以上にたてまつられていて、すごい違和感を感じるってところだと思います。

 

「感動」のために手段を選ばないテレビメディア

テレビカメラ

番組内では胸から下が動かない難病を持っている大橋グレース愛喜恵という女性が、実は24時間テレビも出演していたのですが、「裏番組」のこのバリバラにも出演、障害者が出演する映像を「感動的に」仕立て上げ、操作する「裏側」を語ってました。

 

24時間テレビの感動映像の裏側をバリバラでバラすってこと??

とちょっとわたしは興奮してしまいましたが(笑)

 

大橋グレース愛喜恵さんが胃にあけた穴から食事を摂る姿を見て、「感動ドラマを撮るスタッフ」から「大変ですよね?」と聞かれた時、

大橋グレース愛喜恵さんは「いや、むしろラクですよ!」って言ったら・・

「いや、そこ、大変な感じでいきましょ!」

と感動を煽る方向へとむりやり指示をする場面にワロタ!

 

テレビを見てる人を感動させるためなら何でもやるし、事実を歪めてるってのは正直どうなの?やっぱり消費のための「感動ポルノ」でしかないの?って思っちゃいました。

もっと言えば、一部のテレビメディアは障害者のことを商売のネタに使ってるだけじゃないの??とすら思うこともあります。

 

24時間テレビで両足マヒの子供が「無理やり?!」富士山登頂

で、「感動ポルノ」の本家本元、日本テレビ「24時間テレビ」では両足マヒの子供が富士山に登頂する映像が感動豊かに描かれてました、が・・。

「両足マヒになんて負けない!」ってテロップも出てて、感動させようと必死でしたが、嫌がる子供の頭をはたくシーンも映っていたり、悪天候の中、両足マヒの子供を富士山に登らせないといけなかったのか、かな~り疑問ですね。

これって一体誰のための企画なんでしょうね。

 

「乗り越えるべき障害は体や病気ではなく社会」

道しるべ

「感動ポルノ」と語ったステラ・ヤング氏はさきの講演の中でこうも語っています。

「乗り越えるべき障害は体や病気ではなく社会」

つまり、障害を持っていたとしても何のハンデも感じず、健常者と同じような生活をできる社会が実現できれば困難なことはない、つまり問題はそれが実現できてない「社会」のほうだ!ってことを訴えているわけです。

 

まさにそのとおりやなぁ!ってわたしは膝をポンと叩きましたよ!

障害は誰のせいでもないし、誰にも起こりうるもので、何か特別なものじゃない・・

問題があるとすれば、障害者がハンデを感じてしまう社会、そして偏見を生み出す人々の心じゃないか・・

と思うんですよねぇ。

この番組を見てそんなことをしみじみと感じちゃいました。

 

まとめ

わたしが大好きな作家である太宰治の小説の中にフランスの詩人・ヴァレリィが語った言葉が引用されて出てきます。

「善をなす場合には、いつも詫びながらしなければいけない」

人に善いことをやってあげるとき、たとえば障害者を助けるとき、助ける者と助けられる者の間に無意識に「上下関係」が出来てしまう・・だから助けてあげるときには「ごめんね」って言いながらやらないとね・・そういう気構えを語っていると思います。

われわれがこれから障害者と正しく向き合い、ハンデを感じることのない社会を作り上げていくには、障害者を必要以上に美化したり、特別視することなく、「対等なパートナー」としてうまくやっていく社会を一緒になって作っていくことが大事なんだろうなぁと思いました。

 

follow us in feedly

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です